化物語をAudibleで聴いている
最初の方の短編をいくつか聴いた後の感想は ギャルゲーだ! だった
儂は触れる作品すべてに対してそれがギャルゲー的かギャルゲー的でないか判断をしている そしてこの作品は儂のギャルゲーセンサーにビンビンに引っかかった
ともかく、最初のほう(シリーズ一作目が化物語で、それが上中下に分かれたやつのうちの上と中)を聴いた現時点での感想はそんな感じである
どこにギャルゲー的な要素を感じたか まずキャラクターについては言わずもがな
みんなやたらと弁が立ち、教養に溢れていて、聡明である
それを前提として、その上で個々のキャラクターのキャラ付けがしっかりとなされている それはそれぞれのキャラクターを簡潔な言葉で説明できるくらいには露骨に強烈になされている *1
まあこれはキャラクター主導の作品の条件みたいなものなので特にいうことはないが
決定的なのは作品のシナリオの構造じゃろう
この作品は短編集になっていて、ひとつの短編につき一人のキャラクターと、そのキャラクターの存在自体に深く結びついた「怪異」がフィーチャされている
この意図せずキャラクターに結びついてしまった「怪異」から、キャラクター(ギャル)が解放される様を、主人公(男子高校生)がサポートしながら見守る、というのが基本的な話の大枠になっている
大枠だけを見れば、これはそのままギャルゲーのシナリオに適用できそうな話である
ギャルゲーの王道(と儂が思い込んでいる)シナリオは、大雑把に言えば「キャラクターのアイデンティティに根付いた困難の解決を、主人公が後押しする(その自然な流れで恋愛的なイベントが発生する)話」と説明できる
この作品では、そういったギャルゲーの王道シナリオが持つような枠組みを、「怪異」というシステムによってウマーく利用している そういう風に見える
こうして書いてみると、ギャルゲー的っていうのはただ単に課題解決型のシナリオ持つ、かつキャラクター主導の作品というだけで、わざわざギャルゲーという名を出す程の理由があるわけではないように思えてきた
でも儂が思うギャルゲーの本質ってこの二つだと思ってるからまさにそうとしか言いようがない
ギャルゲー的という呼び方がアレか なんかバッチリ来る呼称は無いもんかね
ともかくかなり面白かったので読んでいきたい Audibleにシリーズ作品全部ありそうなので全部聴いて、アニメも観てみよう