俺ガイル アニメ版

俺ガイルのアニメ版をみた

漫画版でも感じていたことだけど、上品な作品になっている 展開がなだらかで、なめらかで、緩急が、無い!

 

原作にあった、主人公の内面の語りがカットされているのが原因で、それが全てのような気がする ラブコメのコメディの要素は、全て主人公の語りに押し付けられていたのか、と思うほどコメディ要素が無い

 

でも実際、『ラブコメ』と呼ばれている作品から、登場人物たちの内面の語り(説明的な台詞とかも)をカットしてしまえば、どれもこういう感じになるのかもしれない

ブコメは、登場人物の内心を神視点で覗けるからこそ成立する、みたいなところがある

 

 

メタフィクション

メタフィクションの手法の一つに、作中で作者の存在をチラつかせる、というのがある やり方は色々あるけれど、ラノベでよくあるのは主人公の語りに作者の語りを紛れ込ませる方法で、化物語にも俺ガイルにもこれがある

 

これには楽屋落ち的な面白さがあって良いのだけど、それとは別の感覚として、微妙な気分になってしまう というか、作者の存在を否応なしに意識させられる感じに、何なんだ?と困惑している

作者の存在を否応なしに意識させられてしまう感じにモニョるというか そのメタ表現自体の面白さとは別に、よくわからない漠然とした嫌さを感じてしまうのじゃ

 

作者の存在うんぬんではなく、キャラクターの虚構性を再確認させられる感じが嫌なのかな 

作者が、キャラクターの虚構性を押し出す表現を選んだことそのこと自体にモニョっているのかもしれん 自分でもよくわからない

 

 

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない

Audibleで二巻まで聴いた すごいタイトルだ

登場人物たちの行動が理解不能すぎて面白い 確実に自分と異なる力学で動いている 

 

登場人物同士の会話を聞いていると、教室で一人飯を食ってる時に勝手に耳に届いてきた、一度も口を聞いた事のないクラスメイトたち同士の会話を思い出す 顔や名前は全く思い出せないが会話の内容は何故か覚えている

物語の構造としては化物語に近いけど、登場人物の動き方、喋り方がこっちの方がリアルだと思う キモさの発露の仕方が戯曲めいてないところとか